それから2人は場所を移動し、ホテルのレストランにいた。 個室に案内され、柚姫は少し緊張した面持ちであった。 「律様。今日はご予約ありがとうございます」 「今日はよろしく」 「お父様はお元気でいらっしゃいますか?」 「あぁ…。てか、明日親父と会うんだろう?」 「まぁ、明日はプライベートで会いますが、仕事モードの彼とは久しく会っていませんからね…」 「ふーん…」 「それより、律様?」 「…何だよ?」 支配人の何だか含みのある発言に、律は嫌な予感がしていた。