「親父、お袋…。俺達、結婚するから」
「まぁ!」
「式はあかねかあかねが卒業する3月に挙げようと思っている」
「そうか…やっとか…」
「良かったわね、あかねちゃん」
「おじ様、おば様、ありがとうございます」
「3月15日に式場を押さえてあるから、予定を空けておいてほしい」
「わかった」
「嬉しいことは立て続けに起こるのね」
「創。あかねちゃんの事を幸せにしてあげなさい」
「あぁ…もちろん」
そう言うと、創はあかねの頭をポンと撫でた。
そんな2人のやり取りを、律はただぼーっと見ていた。
「律、どうしたの?」
「嫌…別に…」
「そう?」
「あぁ…」
そう言うと、律は自分の部屋に戻ってしまった。

