「あー・・・、大丈夫?」 学園内の道で男子生徒と女子生徒がぶつかり、女子生徒転んでしまう。 男子生徒が咄嗟に出した手を無視し、女子生徒は彼の顔を見て固まった。 「何か、ついてる?」 あまりにも見られて、少し照れ気味に言う彼。 「あ、何でもない。見かけない顔だけど、転入生か何か?」 男子生徒の手を使わずにスクッと立つと、彼女はお尻の砂を掃いながら言った。 「あ、そう。」 「名前は?」 「大塚・・壱樹。」