(完)幸せ……だった?

それから容態が急変して、起きる事もままならなくなった


「彼……は?」


小さな声で、掠れた声で、そう言ったんだ


あぁ、貴女は今でも愛してるんだね


彼のことを……でも彼は来てないんだよ


学校に来てないんだ


"わからない”そう答えると


"そっか”……そう言って悲しく笑うんだ


そんな顔しないで、笑って


いつもみたいに、貴女らしく笑って


それが私の願いだから―…