(完)幸せ……だった?

「そっか……」


私はそれしか言えなかった


15歳……幼い私には何もできなかった


その頃の私には、小さ過ぎた


「後悔……してる?」


そう聞いたら、彼女は笑った


"なんで?”って


そう笑った彼女が……儚かった


悲しそうに笑う、今にも泣きそうな顔をしている、そんな彼女が


今にも消えてしまいそうで―…


抱き締めてしまったんだ




強く……強く……


どこにも行かせないように―…