私には、大好きな親友がいた



「私ね……別れてきたの」



彼女は、確かにそう告げた



「別れた?」



「うん、彼には幸せになって欲しいから」



彼女は、病気を患っていた


それが酷くなってきたらしい


「それで、苦しくないの?」



「苦しいよ……苦しいけど、私に縛られて欲しくないんだ」



とても、強い子だった


誰よりも彼を愛し、誰よりも私を大切にしてくれた