父さんと色々話し合ったあと、佑希の部屋に向かった。


「入るぞ」


佑希は、メガネをかけて分厚い本を読んでいた。


「おかえり、兄さん」


「ただいま」


近くのソファにどすんと座る。


「どうだった?」


「…楽しかった」


「そっか。良かったね。」


「あぁ」


どっと疲れが襲ってきた。


「兄さん、あのさ、」


「ん、何?」


…やっぱり飛行機は疲れるな。


頭も痛い。