「あいつは…年上なのに子供みたいで」


俺より、よっぽど子供だよ。


「不器用で」


そのくせに頑張ってるし。


「怖がりで」


雷とか、幽霊とか全くダメで。


「でも」


自然と、頬が緩む。


「そんなの全部ひっくるめて、あいつが好き」


全部、なんだよ。


「もう他に好きなやつはできない」


こんなに好きになることなんて、ない。


この先、ずっと。


「だから、ごめん」