「晃ちゃん…」


学校からの、帰り道。


家から出てきた優花は、驚いた顔をしている。


「ひ、久しぶりだね。」


「…うん」


どこか困ったように笑うその姿を、見つめる。


「……優花」


「なに?」


「…ずっと、好きだった」


「え…」


いきなりこんなこと言ってごめんな。


困らせてばかりで、ごめん。