******* 「僕、迷子?」 「………」 くりくりした瞳に見つめられて、こくんと頷く。 気付けばひとりになってた。 「お母さんと来たの?」 また、こくんと頷く。 じっと待ってみたけど、来ない。 …どうしてかな、お姉ちゃん。 「一緒に探そ?」 そう言って、両手を握ってくれた。 お母さんと違って、あったかい。 無意識に、強く握り返した。 「大丈夫だよ」 にっこり笑って、お姉ちゃんは言う。 「うん」 本当に大丈夫な気がした。