「おいしそー」


優花の目線の先には、りんご飴。


俺はその一つを手に取り、おっさんに渡す。


「500円です」


お金を渡し、りんご飴を受け取る。


「はい」


「いいの?」


「ダメなの?」


「…ううん。ありがとう」


優花が嬉しそうに笑う。


「おいしー」


りんご飴を食べる姿をじっと見つめる。


見てても飽きないのが不思議。