「…安心する」 そう言って、俺を見上げて笑う。 …ほんと、ずるいよな。 手握って安心してくれるなら、ずっと繋いでてやるのに。 離れてほしくないなら、ずっと傍にいてやるのに。 …なんてさ。 優花が思ってるわけないか。 この関係が壊れない方法ってあるの。 いつかは、壊れるものなの。 それなら、いっそ壊してしまおうか。