「怒ってる?」


「……怒ってないよ」


優花のまっすぐな髪に触れながら、視線を重ねる。


「良かった。晃ちゃんに怒られたら、辞めるつもりでいたんだよ」


そう言って、ほっとしたように笑う。


…ちょっとは、うぬぼれてもいいのかな。


優花の中の俺の存在が、大きいってこと。


少しくらい、いいよね。


「…で、バイトいつ」


「あ…明日」


「何時から」


「18時から」


「何時まで」


「…22時まで」


「………」


22時?


レストランだろ?