「優花」


「なに?」


「バイト、どこなの」


「え、と…街のレストランの接客」


「次、いつ行くの」


「え、えっと」


「いつ」


目を泳がせて、困ってるなんて知らない。


教えるまで、逃がさない。


「いつなの」


「…晃ちゃん、怒ってるの?」


「………」


怒ってる?


そりゃ怒ってでも、すぐに辞めてもらいたいよ。


でも、優花が自分で決めたことだから、口出しはしない。


…ただ、ちゃんと情報がないと不安だから。


すぐに、助けにいけないから。