「おかえり、晃ちゃん!!」


来るのが分かっていたかのように、優花はすぐに出てきた。


「どうだった、楽しかった?」


「…まあまあ」


佑希への返事と同じ。


実際、まあまあだし。


「いいなー沖縄。海きれいだった?」


「…それなりに」


「それなりにって」


正直、他の海に行ったことないから、比べられないだけ。


そんな俺の返事に、くすくす笑う。


「晃ちゃんが車の免許とったら、私を連れてってね!」


「…いいよ」


「よし!約束だよ!!」


そんなお願い、いくらだって叶えるよ。


他の人が無理だと諦めても、俺は絶対諦めない。


優花が喜ぶなら。


どんなに大変でも、やってみせるよ。