また、優花に会えない日が続く。
会うことがエネルギーになるのに。
…でも、これ以上迷惑はかけられない。
ポケットに入ったお守り。
手先が不器用なくせに。
裁縫とかダメなくせに。
それでも必死に作ったお守りは、どんなものより嬉しい。
何よりも力になる。
これ作ってる間、何考えてたんだろ。
…俺のこと、少しは考えてくれてたかな。
だって、悔しい。
こんなに想ってるの、俺だけなんて。
好きになってほしいけど、無理なことくらい分かってる。
たださ。
少しでも俺の居場所があってほしいって。
そう思うのも、贅沢…かな。