******* 小学校1年生。 お姉ちゃんと会った日から、半年が過ぎた。 …なぜか、忘れられなくて。 また会えないかな。 会いたいな。 外に出かけた時は、きょろきょろとその姿を探してた。 そして、秋のはじめ。 「晃ちゃん?」 小学校から帰る僕に、誰かが声をかけた。 誰か、というより。 その呼び方は、他の誰もしてないから。 「お姉ちゃん!」 思わず大きな声で呼ぶ。