「優花ー」


「あ、晃ちゃん!」


少しだけ、ほんの少しだけ。


昔のように笑うようになった。


まだ体中の痣は消えてない。


…もちろん、心の傷も。


でも。


ゆっくりでいいんだ。


どんなに時間がかかっても、ずっと傍にいてやる。


今度は、俺が助ける番、でしょ。