「どなたか、存じ上げませんが、お礼を申し上げます。」
「貴方は旅をしているのですか?」
「はい、人助けの旅をしています。」
「行き先は決めているのですか?」
「屋久國に向かいます。」
「それでは、今日発つといい。今日は波も無く、風も無く快晴ですからね。蜘蛛の首を持っていくといいですよ。その蜘蛛は海を渡って島々の人々を苦しめていましたから…」
「教えてくれてありがとうございます。」