神楽弥は海峡の群に着いた。
しかし、藁屋から出て来る者はなかった。
藁屋を訪ね、話を伺うと、
「この辺りには、人喰い蜘蛛がいます。あなたも隠れた方がいいですよ」
と言ったので、八足蜘蛛の首を見せると藁屋から飛び出し、群中が喜んだ。