湖の畔に大屋根があった。
「すみません。この湖に大蛇がいると聞いたのですが?」
「どちら様でしょうか?」
「炎國の 嵯那王です。」
神楽弥は前嵯那王が亡くなったので 嵯那王の名を継いでいる
「あなたが、神楽弥男命殿か。私は、指宿隼人族の嘉廼國(かのくに)の族長で八那王という。」
「この湖にはなにがいるのですか?」
神楽弥は八那王に尋ねた。
「この下には火の國があり、ここには、火の神がいないので水火両主(みずほふたなぬし)という、みずち(竜)が住んでいます。
あと、覇湖大蛇(はこおろち)と言う化け物がいます。