那那出命は年老いた感じの女神である
「神楽弥男命だね?桜炎男命から、聞いているよ。」
「那那出命様、今から弱い人々を救う旅をするのですが、どういう旅をすればいいのか教えて下さい。」
神楽弥は聞いた
「神楽弥男命よ。そなたに渡したいものがある。ついてきなさい」
神楽弥は那那出命のあとをついて行った那那出命は一巻の巻物を出した。
「これをそなたに授けよう。この巻物は、日本の島々や琉球の島々に住む物の怪や神獣や怪物などの戦い方、封じ方、対処方法などが書かれている。恐らくはそなたの相手は、物の怪や怪物が相手になろう。その時に使う巻物だ。」
「有り難いのですが、私は文字が読めません。」
この時代は、人間も文字を使っていない。この巻物に書いてある文字は、梵字である。だから神楽弥は読めなかったのである
「そうか、でも大丈夫だ 」
そう言って那那出命は松明を持って来て巻物を焼いた
「さぁ、この巻物の灰を飲みなさい。書いてあること、意味が分かりようになります。」
神楽弥は灰を飲んだ。すると、今まで見えなかった、妖怪や物の怪が見えるようになりました。
そして、その妖怪や物の怪の対処方法がわかるようになりました。
「那那出命ありがとうございます。」