桜炎男命の元へ向かってから三刻程で桜炎男命の宮へついた。神楽弥は何も一声も発せず、剣を抜き放ち桜炎男命に斬りかかった。
それに気づいた桜炎男命は剣で神楽弥の剣を受けた。
「お前は神楽弥男命ではないか。祖父である、予になぜ故斬りかかる?」
桜炎男命は神楽弥に問いかけた。
「火火那那命様とお祖父様の馬鹿らしい喧嘩で、御岳噴火してその噴煙で父上や炎族が滅亡してしまったのだ。炎族の生き残りは自分だけになってしまった。」
神楽弥は荒々しく桜炎男命に言った