俺の妹が可愛すぎて。




* * *


あのあと…
晴と持田からの事情聴取はもちろんだけど、透子からもメールが入っていた。



『差出人:荒川 透子

さっきはごめんなさい。
私が晴に協力してもらったの。
だから、晴たちを責めないであげて
ね。

でも、こうでもしないとユキ…なか なか栗原さんに気持ち伝えれないで
しょ?

っていうのは建前。

私が諦める為かな……。

でも、良かった。

栗原さんみたいな優しくて可愛い子
もう泣かせちゃだめよ?
泣かせたら、私が殴りに行くから
覚えといてね。』


透子からのメールをもらって、素直に嬉しい気持ちの反面胸が痛くなる。

謝らなければならないのは俺のほうだった。


『宛先: 荒川 透子

透子、ありがと。
そして、ごめんな。

透子や晴や持田がいなかったら、
俺、まだ優花に気持ち言えてなかった
と思う。

本当に、ありがとう』


そう返した。

すると、すぐに返事が返ってきた。


『差出人:荒川 透子

それは全然構わないんだけど…。

それより、栗原さんに何したの?

さっきから放心状態なんだけど。』


そのメールを見て、思わずニヤけてしまった俺の顔を晴は見逃さなかった。


「……てめぇ、さっさと寝れよ!何、メールしてニヤけてんだよ」


いやいや、寝かせてくれねぇのはお前じゃんっ!!

今だってコーラ片手に柿ピー食って、「恋バナしてたら、エロくなってきた!」とか言って、持田と持ってきたエロ本見てギャアギャア言ってるし。


「もう、うるせぇなー。一人もんは一人遊びしとけよ、トイレ空いてんだから」


そうイジワル言った俺に、晴が「ぎゃー!」とか言ってヒートアップする。