優花が目を閉じて…
まぶたに落としたキスを、
今度はもう数ミリしか離れていない優花の唇に、
自分の唇で触れようとしたー。
のに……。
「……邪魔が入っちゃった」
掃除用品庫の外から微かではあるが、足音が聞こえた。
晴達が戻ってきたようだ。
「……楽しみはあとにとっとくわ」
そう言って笑いながら、優花の頭をクシャクシャすると優花は少しだけ膨れっ面になる。
「……もう…ユキちゃんのエッチ」
「エロいのも愛してもらわねぇと困るんだけど」
「……限度があるもん」
「……やだった?あちこち、キスされて」
そう訊くと、優花はまた更に顔を真っ赤にして…
「……やじゃない…」って消えそうに言うから、鍵を開ける音が聞こえたけど、また頬にキスしてやった。
晴の言うとおり、その日の夜は恋バナ大会となり、なかなか寝かせてくれなかったのは言うまでもない。
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