「いやー、さすが俊哉だねー」

選挙が終わったあと俺は親友の本条奏多と屋上にたまっていた
ここは俺たちの休憩場所俺も奏多も女子につきまとわれるからここが一番ゆっくりできる場所だ

「奏多も書記の当選おめでとう、しかし俺はオマエがなるとは思わなかった…」

「それそれ!俺もーまさかなるとはなぁ」

笑いながら奏多が言った

「ねぇ俊哉、副会長になった佐々木萌ってどんな人?クラス一緒だったよな?」

「あー…アイツか…アイツはな面白い奴だな」

思わずフッ…と笑みがこぼれる

「俊哉が女を褒めるとか意外だな」

奏多は苦笑いをする

「そうか?別に意外ではないと思うけど」

「へー、それじゃあもうあのコトはいいのか良かったな」


「俺はまだあのコトを忘れたわけじゃねぇ」


思わず大きな声を出してしまった


たぶん奏多は悪気がなくて言ったと思うが俺には許せなかった
絶対に俺は忘れたわけじゃない忘れてはいけないコトだこれからも…