「沙里奈!」
そう言って沙里奈の声をかけたのは、その頃クラスで
いじめをやっていた熊本由紀(くまもとゆき)だった。
「何でそいつと居るの・・・?」
沙里奈は私をかばってくれた。
「別に誰と居ようとかってじゃん!!」
「沙里奈私達のほうに来なよ!!楽しいよ?」
由紀は少しバカにした言い方で沙里奈に言った。
沙里奈は静かに由紀を見ていた。

そしてゆっくりと由紀のところへ歩いていった。
「沙里奈・・・・?」
私がゆっくりと訪ねると沙里奈は、悲しい
表情でこう言った。「ごめん」
ただその言葉を私に言った。
沙里奈は私から離れていった。
静かに・・・・・・。
私は家でずっと静かに涙を流した。

そして・・・・今・・・・。
由紀は沙里奈の下に付いてる。
私をいじめるため・・・・・。