そんなある日。
嬉しい、出来事が起きた。



「ゆーみー!」


あたしの、親友、里美が耳元で叫んできた。


里美は、美人で、なんでもできる。
学年で、トップ3には、絶対入る秀才さん。



そんな、里美とつりあわないあたし。


「何ですかぁ? 里美さーん」


あたしは、ふざけて大声で言う。



「あんね、空と舞歌付き合ったって!」



うっそ!やった!
舞歌は、あたしの大事な大親友。

それに、あの2人は、小5の時から両思いだったのに、進展がなかった。


中学いったら、中学いったらって言ってたんだけど、本当になるとはねぇ。


「良かったじゃん! 今日は、帰り遊んじゃう?」


「モチ! 皆も誘おう!」


あたしは、大きく頷いた。


皆と、遊べる!という気持ちの反面、大地もくるかもという気持ちがあった。



友達を利用しているような自分。
最低な自分。