「何で!?」
「だってウザいっていうのは相手が思う気持ちだからね」
「あっ、そっか!……って事は、梶木君の気持ちが私をウザいと思ってるって事ですかい!?」
いつも通りを心掛けて笑っていたが、一気に血の気が引いていくと同時に、グイッと梶木君に顔を近付ける。
今気付いたけど、梶木君の気持ちが本気で酷過ぎやありませんか!
私、本気でウザがられてる!?
「だからそう言ってるじゃん」
本気だあぁぁぁぁぁあ!!
「ショッキング!!」
大声で叫ぶ私へと向けられる冷たい目が痛い。
しかも、「本気で言ってる?」という言葉と共に疑いの眼差しまでプラスされているこの現状。
痛過ぎます!
「めちゃくちゃ本気です」
本気に決まってるよ。
梶木君に、好きな人にウザがられてるなんてショック過ぎて倒れそうだよ。
視線を下に落としてガックリと項垂れる。
頭上から降ってきたのは、
「馬鹿……だよね。森山さんって」
溜め息混じりのそんな言葉。
「そう何度も言わんでも……」
分かってますよ。
それって傷口に塩を塗るってやつですよ、梶木君。
口には出さないが心の中でそう呟くのみで、自分の足へと視線は落としたままだ。
そんな私の様子に呆れたのか、再び梶木君の溜め息が降ってくる。
呆れられてる。
こんなんじゃ駄目だって分かってるんだけど、やっぱりへこむんだよ。
じわじわとやって来た涙が目に溜まる。


