「和也も元気になったみたいで一安心じゃ」
「本当に」
お祖父ちゃんとお母さんもほっとした顔をしている気がするのはきっと気のせいなんかじゃないのだろう。
それを感じ取っているのか、ずっと幸せそうな顔をしているお父さんが口を開く。
「何か皆揃うと嬉しいな。折角だから明日は皆でお袋の墓参りにでも行くか!」
マジですかっ!?
いや、お祖母ちゃんのお墓参りは別に良いけど、明日行くの!?
「そうね。和也さんが元気に退院出来た事伝えに行かないとね」
お父さんの発言に目を見開いて驚いているのは私と海だけの様で、お母さんとお祖父ちゃんはすっかり乗り気だ。
いや、お墓参りは良いんだけどさ……。
「でも、もうすぐお盆だよ?」
お盆には亡くなった人が帰って来るって言うから、その時にしっかりやる方が良いんじゃないかな?だって、後1週間位だし。
と思うのは変な事?
が、そう思って首を傾げる私のその言葉はあっさり却下されてしまう。
「明日が良いんだ!うん。明日に決めたぞ!」
キラキラと目を輝かせてそう言い切るお父さんによって。
お父さんの言葉にフフっと笑って「だそうよ」と私と海の顔を見て言ってくるお母さんの台詞で、もう明日のお墓参りは絶対なんだって分かる。
お父さんは一度言い出したら、意地でもそれを曲げようとしないタイプだから仕方ないか。
そう思っている私とは違って、海は唇を尖らせて不満顔。


