でーと、…でート、…デート!!
たまにふらっと出掛けてたのはデートだったって事ですかい!
何て羨ましい用事だ!
「リア充!!」
思わず飛び出た私の叫びにフフンと鼻を鳴らして「いいでしょ」と口にする海は、とてつもなく上から目線だ。
「別に羨ましくなんてないもんね」
そういう強がりを言ってみるも、口の端がピクピクと動いている気がする。
そんな私の様子に気付いているのか、私へと疑う眼差しを向け「ふーん」と唇を尖らせる様にビクッと肩が揺れる。
「ほ、本当だし!」
「はいはい」
スーっと私から視線を逸らす海には、私の気持ちはバレバレだったんだと思う。
姉の面目が……。
だって、だってさ。羨ましく思っちゃったんだもんさ。
好きな人と休みの日も会える海が。
私なんて、夏休みに入ってから梶木君に1回も会ってないのに。
自然と眉が下がるのは、心の栄養不足のせい。
……梶木君不足なんだよ。
ソファーの上に足を持ち上げ三角座りをすると額を膝に押し当てる。
耳に入ってくるテレビの笑い声すらも、幸せそうで羨ましく思ってしまう。
もう、これはかなりの重症だ。
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お昼を少し過ぎたこの時間は窓からの日差しがかなり眩しい。
特に病院の病室というのはレースカーテンなんて洒落たものがついていない所が殆どだから更に眩しさが増す。


