「彩夏、太るよ……。………って!! 彩夏、ドア見て!」



「ドア?」




 そう言ってドアを見た彩夏の顔がパッと明るくなった。



 何でかなんて……、海くんが来てくれたから。



 海くんは部活が忙しいからなかなか2人で帰ることができなかったみたい。



「えっ! な、何で……」



「ほら、せっかく海くんが来てくれたんだから行きなよ♪」



「でも………」



「もぉ~。私、図書室寄りたいし。ね?」