「あ、先輩ここです」



 そう言って指を指した方を見ると、白くて可愛らしい家が建っている。



「わざわざ送ってくださってありがとうございました!」



「いえいえ。それじゃあ」



「はい。さようなら!」





 彼女とわかれてから残りの道を歩く。



 なんだか、さっきより遠く感じるのは、きっと彼女のせい。