唇を離してから先輩はにっこり笑った。



 その顔は本当の王子様みたいで……。





 私も、先輩に負けないくらいの笑顔で──。






「私も。先輩が大好きです」




 耳元で呟いてから、今度は私から先輩にキスした─────……。