でも、あなたの私にしてくれたこの行動、きっと一生私の中に残ると思う。
ありがとう。
感謝します。
でも、同情なんて哀れみなんて気遣いなんていらない。
私はそんな言葉や感情なんて欲しくない。


「どうかした?」
あたしはすっかり自分の世界にいってて靴をはきかえるのをわすれた。
「ううん。何でもない!帰ろ!」
その時、運悪く鉢合わせになったあたしとさえ…。
「あっ!智花~!久しぶり!」
あたしはいまにはこの声がすごく高くてキャピキャピ言ってるようにきこえる。
かん高い声が耳に響く。
あたしは何も無かったかのように答える。
「久しぶり~!元気?」
「元気だよ!智花目腫れてるね…。どうしたの?大丈夫?あっそうだ!氷、もらってくるね!」
「大!………丈夫」
なんていう前にもう走ってとりにいってるさえ。
あーぁ。
あんな可愛いくて面白くて優しかったらそりゃモテるよね…。
人の異変とかすぐ気付くもんね…。
だからきっと許しちゃうんだなぁ…。
あたし、単純にバカかもしれない(笑)。