「....わかってるけどさ!それに!
さっきのやつは呼び捨てで呼んでるのに
俺のことは、さんってつけるし…」
「でも、千尋さんも私のことずっと
愛ちゃんって呼ぶじゃないですか?」
「じゃあ、、、」
千尋さんは私の耳元に顔を近づけてきた。
「.....愛。.....俺のことも呼んで?」
首を少しかしげて優しく微笑む彼に
私は勝てない。
「ち、ち、、ちひろ!」
「ハハッ!....愛、俺のこと好き?」
「千尋のこと大好き!!」
私は恥ずかしさを捨て言ってから千尋に抱きついた。
すると予想外だったのか、千尋はポカンとしたあと、片手で顔を覆い、もう片方の手で私の肩を抱いてくれた。


