「…だめだ。頭ついていかねぇ………」 オレは、その場に沈むように座り込んだ。 この一つ屋根の下に オレと小夏の二人きり。 そのせいだ。 いつもと違う状況だからだ。 だから、小夏の気持ちを知ってしまって オレらの長い間続いてきたこの関係が 変な方向へ動き出そうとしているんだ。 オレは、その方向へ進むのを 止めた方がいいのか 進めていいのか 全く分からないんだ。