「…オレ、何か買ってくるからお前は掃除しとけ。」
静まりかえる部屋に七世の一声が響く。
「…はい。七世…ごめんねぇ?」
「いいから。気にすんな。」
そう言って七世は出て行ってしまった。
――…あきられちゃったかな?
めんどくさい女だなって
もう自分が嫌になるよ。
こんな状態じゃ告白なんて出来る訳ないし。
本当にタイミングがつかめない女だな、私って。
雑巾を握りしめた私は、床を拭き続けていた。
だけど、いつの間にか意識が遠くなって―…
寝ちゃったんだ。
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