私の視線の先には―… 七世の自転車の後ろ。 「そこは私の特等席だと思ってたのに――…」 「……はぁ?」 「悪いのは七世なんだよ。千波留ちゃんと遊びに行ったりするから…」 そこまで言ったところで、ふと我に返る。 ――私…何言ってんの? こんなこと言ったら 七世のこと好きってバレバレじゃん。 しかも告ってるようなもんだよ。 私の怒りは、みるみるうちに恥ずかしさへと変わっていった。