私の七世への想いは、混じり気なしの本物で。


その証拠に、こんな人前でも愛を叫べる。



「―…本当は小さい頃から大好きでした!」


「……小夏、ちょっ…」


「だから、あっちに行っても…サッカー頑張ってね!!」



伝えたかったのは、たったそれだけ。



七世のことが好きで、好きで、大好きで?


その気持ちは七世には分かってほしかったから。



七世の反応がどうであれ、私のするべきことは実行した―…



「…ずりーよ。」


「………え?」



耳に届いたのは、いつもより少し低めな七世の声。



慌てて見た表情は…


うっすらと赤く染まった頬。



……照れてる?


それとも、人前で叫んだことに怒ってる?



「…七世?」


「いつもいつも、自分の言いたいことだけ言いやがって…」




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