小夏の家の前に着いた時。 「―…ね、七世。」 真っ赤な目の小夏が、いきなりオレの洋服の裾を引っ張った。 「……ん、何?」 「…質問があるんですけど。」 「…どーぞ。 小夏は鼻をすすって、小さな声で言った。 「―…私のこと、好きですか。」 …………え? 今、何て…? .