そして、解散の時間。 オレはクラスの奴らも無視して一目散に家に向かって走った。 …一応サッカー部だったから、足の速さには自信がある。 上がった息に少しかいてきた汗に張り付く制服のシャツ。 ……あ、家が見えてきた。 そこでオレはペースダウン。 走ってきたとか、どんだけ張り切って帰って来たんだよって小夏に思われたくないから。 少し歩いて息を整えてから、玄関のドアを開けた。 .