「…七世も…私がいないと生きていけないんだね…」 「…そーだよ。だからもうあんま心配させんなよ。」 私の背中に回ってる、七世の大きな手。 それに応えたくて、私も七世の広い背中に手を回した。 サッカーで鍛えられた体は細いけど、筋肉質で。 その背中も、七世も。 七世の全てが愛しく思えて。 今、こんなにも近くにいて。 実際に触れて、温もりを感じることの出来ている七世が。 私をひとり、この距離に置いて遠くに行ってしまうなんて嘘なんじゃないかと思った。 .