「とにかく…その友達には会えないから!」
「小夏ー…まじで頼む!一生のお願い!!」
顔の前で両手を合わせて必死に頼んでくる七世は、すごい可愛い。
下手したら
『好き』って言っちゃいそうになるくらい
私をときめかせる。
だけど、まだ死んでも好きなんて言えないから
「…それ去年の夏休みの宿題手伝った時も言ってたよね?」
なんて可愛くないことを言ってしまった。
ここで
『しょうがないなぁ』って言える女の子は
最高に可愛いんだろうけど
私は七世が好きだから
その友達に会うなんて中途半端なことは出来ないし
絶対にしたくない。

