私は強く唇を噛んで、七世の後ろに乗った。 ……よかった。 七世が前向いてて。 私の涙は、どう頑張っても止めることは出来ないみたいだから。 静かに私の目から流れる涙。 ――…七世…七世… 気持ちがないなら優しくしないで。 紛らわしいから。 期待しちゃうから。 ―…願わくば、七世が振り向きませんように。 自転車を下りた時には涙が止まってますように。 .