段々と重くなってくる足。 小夏は相変わらず走り続けている……のが止まった。 いきなり足を止めて、その場に崩れるように座り込んでいく。 ―…大丈夫か!? …あと50メートル …あと30メートル 「小夏!!大丈夫―…」 「来ないで!!」 苦しそうに肩で息をする小夏が叫ぶ。 震える肩は、泣いてる証拠。 .