千波留ちゃんの腕が背中に回ったのを確認すると、オレは覚悟を決めた。 「…いくよ。目、閉じて?」 オレの言葉で、ゆっくりと千波留ちゃんの瞼が閉じていく。 …実はこれ、オレの初めて。 でも初キスで別れられるなら全然いいと思う。 オレは、そっと千波留ちゃんの柔らかい肌に触れた。 そして自分も目を閉じて、顔を近付けていく。 …あと、5センチ… .