「―…七世!!」 公園の入り口でオレを呼ぶのは千波留ちゃん。 走って来たらしく、肩で息をしている。 オレはぎこちなく微笑んで手招きをした。 「…話って何?」 オレの隣に座るなり、話を切り出した千波留ちゃん。 その言葉にオレは反応する。 「え…っと…」 言葉が上手く見つからない。 会話が全然進まない。 「………別れ話?」 「…うん、ごめん…」 千波留ちゃん、勘よすぎ。 そこまで言われたら謝るしかなくなるじゃん。 .