大きく息を吸って、深呼吸。 自分に気合いを注入して通話ボタンを押した。 ―…プルルルル… 3回目のコールで、千波留ちゃんの声が聞こえた。 「―…もしもし、七世?どうしたの!?」 明るいトーンの声にものすごく切り出しづらい話。 「え…あー…話があるんだけど…直接言いたい話。」 「………話?わかった。」 オレの語尾を濁す言葉に千波留ちゃんの声も一気に低くなった。 .