千波留ちゃんの家までの道のりはオレにとって、長い。 オレの背中にしがみついて頭を預ける千波留ちゃんからひしひしと伝わってくる気持ち。 正直、痛い程に。 オレは最低な男。 千波留ちゃんと小夏を比べてる。 小夏のこと、何とも思ってないはずなのに比較してしまう。 ―…今だって 千波留ちゃんのひとつひとつを小夏と比べてる。 オレにそんなことする権利なんてないのに。 .